パーソナリティ障害とは

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パーソナリティ障害とは、考え方や反応、行動等に著しい偏りがあり、それにより本人や周囲の人が困ったり、精神的に追い込まれてしまったりする障害のことです。その人の性格というよりは、ものの捉え方、感情のコントロール、他の人との関わり方等の面で問題が生じ、相手の意思や気持ちといった面よりも自分の思いや不安、不愉快さを優先してしまい、独りよがりな他者との関わりや相手とうまく関わることができないといった状況に陥ってしまいます。
また、他の精神疾患を引き起こすこともあり、治療が必要な場合もあります。パーソナリティ障害は、治療を進めていく中で症状が大きく緩和したり歳を重ねることで改善されたりと、改善の可能性が高い障害だそうです。

パーソナリティ障害の原因

パーソナリティ障害の原因としては、遺伝的な要因や社会的な要因、幼少期の特に母親との関係のなかで経験してきたことが要因となり発症することがあるようです。例えば、幼少期に親から虐待やネグレクトを受けていたり、逆に、親から過保護なほどに溺愛されていたという経験が思春期以降に自分が大切に思っている人から見捨てられるんではないかと過度に不安になることにつながり、急な感情の変化についていけず発症することがあります

パーソナリティ障害の種類

境界性パーソナリティ障害

些細なことで傷ついたり、他者に依存することもあり他の人に振りむいて欲しくて自殺のそぶりや自傷行為をすることもあります。女性に多くみられ、依存対象が離れていくことに過度の不安を抱き落ち着かない、周囲を心理的にコントロールすることがうまく、そのため周囲は振り回されることも多いです。いつも空虚な気持ちで、幸せが何かがわからないこともあります。

自己愛性パーソナリティ障害

自分は他者とは違う特別な存在という認識を持っており、相手がどう思うかより特別な自分は褒め称えられるべきと考えています。自分が正当に評価されないのは周りの人のせいだと思い、相手の意見や批判は聞き入れない、些細なことで他者との関係を遠ざけたり、激しく怒りだすこともあります。自分の非を受け入れなければならない状況になると酷く落ち込んだりすることもあります。

妄想性パーソナリティ障害

相手に対する不信感や疑いが強く、いずれ裏切られると思い人を信じることができないと考える傾向があります。世間体や他人の評価を過度に気にしたり、パートナーが浮気をしているのではないかと根拠のない嫉妬心を持ち、ありもしない証拠探しに躍起になることもあり心から人を信じることが難しいようです。他人に利用されると思い、どんな相手にも個人の情報を教えようとしません。

その他のパーソナリティ障害

回避性パーソナリティ障害

失敗や自分が傷つくことを極度に恐れている。どうしてもネガティブな思考に陥り、嫌な思いをするより何もしない方がよいと思ってしまう。

演技性パーソナリティ障害

本当の自分ではなく、他人の評価を得るために役柄を演じている。他人の関心を引くためには手段も選ばない。

反社会性パーソナリティ障害

自分の欲求が優先してしまい、ルールを守ろうとしない。人を傷つけることも平気で、他人に対する共感性に欠ける。

依存性パーソナリティ障害

全て人頼みで、自分の意思で決めることができない。相手に甘えて世話をしてもらうために、相手から暴力等を受けても相手にすがる。相手に貢いだり、自分が信じるものには多額の献金をすることもある。

脅迫性パーソナリティ障害

完璧主義で、責任や義務を大事にしすぎる。うつ病や過労死等のリスクも高い。

まとめ

パーソナリティ障害は、自分だけでなく周りの人も振り回してしまい、さらに、他の精神疾患を引き起こしてしまうことがあります。
原因としては、遺伝的な要因のほかに幼少期の親からの虐待やネグレクト等、成長過程での経験等も要因となるようです。
パーソナリティ障害には様々な種類や特徴があります。しかし、この障害は治療や歳を重ねることで改善される可能性もあります。人は誰しも、その人らしさという個性を持っていると思います。パーソナリティ障害も個性ということに変わりなく、少し極端な思考でありそれを抑える術があればとても魅力的な個性として輝きだすと思います。専門家やサポートしてくれる人に相談することは恥ずかしいことではないと思います。自分も相手も大切にしながら、楽しい人生になるよう祈っています。

 

 

 

 

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